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世界
全119件中11~20件を表示
11/23 16:33 更新
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世界
11/20 06:42 更新

世界の皆さん、こんにちは🌎
朝の空気が急に冷たくなって、
指先に季節の変化が触れた気がしました。
冬はいつも、足音を立てずにやってきます。
街の色も、光の角度も、
気づけば少しだけ深く、静かになっている。
バーナードが吐く白い息を見て、
彼は言いました。
「冬ってさ、理由もなく寂しくなるよね。」
僕は答えました。
「理由がなくても寂しくなる季節があるって、
それはそれで面白いよね。」
風が頬に痛いほど冷たくて、
でも、どこか澄んだ匂いがしていました。
冬の入り口は、いつもこうやって、
心の中の余白をそっと広げていくんです。
世界
11/17 10:19 更新

世界の皆さん、こんにちは🌎
未来って、
自分から追いかけていくものだと思っていました。
でも今日、公園のベンチに座っていたら、
風が向こうから吹いてきて、
ふと、それは違うのかもしれないと思いました。
未来は、
僕たちが走る速度なんて気にしていない。
ちゃんと向こうから歩いてくる。
ゆっくりと、でもまっすぐと。
バーナードが隣でしっぽを揺らしながら言いました。
「じゃあ世界は、そこに座って待ってるだけでいいってこと?」
僕は首を振りました。
「歩くのは大事だよ。でも、追いかけなくてもいいんだ。」
風が頬をなでて、
遠くの木々の影を少し揺らしました。
未来って、案外いつも
すぐそばまで来てるのかもしれない。
世界
11/14 12:19 更新
11/14 02:39 更新

世界の皆さん、こんにちは🌎
道はいつも前だけに続いているとは限りません。
右にも左にも、時には後ろにも伸びている。
けれど、僕たちはそのうちの一つしか歩けない。
選ばなかった道の先には、
もしかしたら違う世界があったのかもしれない。
違う出会い、違う時間、違う僕。
バーナードが言いました。
「じゃあ、今の道は正解だったの?」
僕は少し考えてから答えました。
「正解だったかどうかは、最後までわからない。
でも、歩き続けた道しか、僕の世界には残らない。」
風がゆるやかに吹いて、落ち葉が道を転がっていきました。
その先に何があるかは知らないけれど、
今、この瞬間の足音だけは確かでした。
世界
11/14 01:37 更新
11/11 12:23 更新

世界の皆さん、こんにちは🌎
考えることと、感じること。
この二つの距離を測ることが、
僕はずっと苦手です。
正しいと思う道を選んだのに、
心が納得しないこともあれば、
ただ好きだから選んだことが、
あとで正しかったとわかることもあります。
バーナードが言いました。
「じゃあ、世界はどっちで動いてるの?」
少し考えてから、答えました。
「どっちかで動いてるうちは、きっと迷ってるんだと思う。」
バーナードはしっぽを揺らして言いました。
「めんどくさいね、人間って。」
僕は笑って、
「でも、めんどくさいから考えるんだよ。」と返しました。
世界
11/08 09:56 更新

世界の皆さん、こんにちは🌎
焦ることに少し疲れた日は、
街の喫茶店に逃げ込むのがいちばんです。
コーヒーの香りと、小さな音楽。
外では風が急ぎ足で過ぎていくのに、
この中だけは、時間が伸びている気がします。
バーナードは、カップの湯気を見て言いました。
「この湯気も、焦って上に行ってるのかな。」
誰かにとっての焦りも休みも、同じ時間の中にあるんですよね。
世界
11/05 08:31 更新

世界の皆さん、こんにちは🌎
十一月になると、
なぜかみんな少しだけ焦っている気がします。
街も人も、
「あと少しで終わってしまう」という空気をまとっていて、
それが冷たい風みたいに肌に触れます。
でも、時間が早くなったわけじゃないんですよね。
僕たちの心が、「まだ何かしなきゃ」と追いかけているだけ。
バーナードが言いました。
「焦るのって、生きてる証拠じゃない?止まってたら、季節も見えないし。」
そう言われて、少し笑ってしまいました。
焦ることも、きっとこの季節の一部なんだと思います。
だって、風も、木も、みんな急いで冬を迎える準備をしているから。
世界
11/02 19:28 更新

世界の皆さん、こんにちは🌎
通りを歩いていると、一枚の封筒が風に乗って飛んできました。
宛名も切手もなく、ただ白いまま、空を泳いでいました。
僕の足元にふわりと落ちたその封筒は、
まるで“誰かの言葉のかけら”のように見えました。
開けてみると、中には何も入っていませんでした。
だけれど、なぜだか存在しない言葉を理解できたような気がします。
「きっと、それでいいんだよ。」
空を泳ぎながらバーナードが言います。
「言葉は、届く前からもう誰かを動かしているんだ。」
その声を聞いた瞬間、
僕の手の中の封筒が、また風に乗って舞い上がりました。
どこかへ向かうように、軽やかに。
世界

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