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要約
あなたは職場で部署内での人間関係に悩んだ場合、直属の上司に相談していませんか?直属の上司に相談すると部署内で問題を抱え込み、悩んでいる側が我慢を強いられたまま具体的な解決が難しくなります。この記事を読めば、どんな人に相談すると解決しやすいかから学ぶことができます。
【結論】部署内の人間関係が合わないときは、〇〇に相談を!
職場での人間関係は、仕事のモチベーションや成果に大きく影響を与える重要な要素です。しかし、誰もが必ずしも合う人と一緒に働けるわけではなく、時には同僚や上司との関係がうまくいかないこともあります。特に部署内の人間関係の問題は、放置厳禁です。放置するとストレスが蓄積し業務パフォーマンスが低下するだけでなく、職場全体の雰囲気にも悪影響を及ぼすことがあります。
そんな状況で重要なのは、適切な上司に相談することです。私の言う"適切な上司"とは、人事権のある上司や責任者のことです。この人たちに相談することで、問題の根本的な解決が図れる可能性が高まります。一方で、問題解決を期待して直属の上司に相談してしまうことは、かえって状況を悪化させるリスクがあります。この記事では、なぜ人事権のある上司に相談することが
有効で直属の上司に相談することがNGなのか、その理由について詳しく解説します。
人事権のある上司に相談すべき理由
人間関係の問題が生じた場合、まずは冷静に状況を把握し適切なアクションを取ることが必要です。その際に重要なポイントは、「誰に相談するか」です。ここでは、なぜ人事権のある上司に相談することが効果的なのか、その理由を3つの視点から説明します。
1.人事権が問題解決の鍵を握る
人間関係のトラブルは、単なる誤解やコミュニケーション不足から生じることもありますが、根本的な原因が個人の性格や仕事の進め方の違いに起因している場合も少なくありません。このような場合、根本的な解決策としては、部署内のメンバー構成や役割分担の見直し、あるいは異動などの具体的な措置が必要になることがあります。
こうした対応を取るためには、人事権を持つ上司や管理者の介入が不可欠で
す。人事権を持つ上司であれば、問題の本質を見極め、必要な場合には人員の配置換えや役職の変更など、具体的なアクションを迅速に取ることができます。部署内での限られたリソースや視点だけではなく、組織全体の視点から解決策を模索できるという点で、人事権のある上司に相談することが有効なのです。
2.直属の上司では解決が難しい理由
一方で、部署内の問題を直属の上司に相談してしまうケースはよく見られますが、これは問題の解決を難しくする可能性があります。その理由は、直属の上司が部署内の状況を優先的に考えがちだからです。直属の上司は、部署全体の業務の進行や成果に責任を負っているため、"部署内で何とか問題を収めようとする傾向"があります。その結果として表面的な解決に終わり、根本的な問題が解消されないままになることが少なくありません。上司から更にその上の上司に伝えてもらうのも、うまくいかないことが多いです。本人の悩みは上司から相談するときに丸められて深刻さが伝わらないからです。伝言ゲームによる認識の違いは、サラリーマンなら誰しも経験があると思います。
また、直属の上司自身が人間関係の問題の一部である可能性もあります。例えば、上司自身が特定のメンバーとの関係が悪化している場合、その上司に相談することは、問題をさらに複雑化させるリスクがあります。さらに、上司が個別のメンバーに肩入れするなど、公正な判断ができなくなる可能性もあるため、直属の上司への相談は適切ではないことが多いのです。
3.客観的な視点で解決できる
人事権を持つ上司は、直属の上司とは異なり、部署内の業務に対する直接的な責任が少ないため、より客観的な視点で問題を捉えることができます。部署の枠を超えた広い視野で問題を判断できるため、適切な対応が期待できるのです。また、人事権を持つ上司は、従業員の満足度や職場環境の改善を重視する立場にあるため、単なる業務上の効率だけでなく、長期的な組織の健全性を考慮した解決策を提案することができます。
例えば、定期的な面談や人事評価を通じて各メンバーの状況を把握している上司であれば、どのような人間関係が問題の原因になっているのか、どのような調整が必要かを正確に判断できるでしょう。同じような相談事例が過去にあれば、問題も伝わりやすいです。部署内の内部視点ではなく、全社的な視点で問題解決を図ることができる点が、人事権のある上司に相談することの大きなメリットです。
実際にあった事例
私の会社には、仕事のスキルはとても高いのですが部下に対してとても接し方の厳しい△△さんという人がいて度々問題になっていました。私の後輩が部署異動でその人と一緒になったのですが、1ヶ月もしないうちに反りが合わず仕事に支障が出るように。。。
彼はまず直属の上司のXXさんに相談しました。しかし、上司のXXさんからは「こういうようにしてみたらどう?」や「〇〇さんにこう伝えてみてはどう?」といった悩んでいる側がより我慢を強いられるような解決策でした。
そこで私が伝えたのは、「私たちの会社ではこの部署の部署内の人員配置は部長職の人たちが決めているから、人間関係が合わなくて変えてほしいなら〇〇部長に言わないとダメだよ」ということです。
後輩はアドバイス通り〇〇部長に相談。「XXさんからは聞いていたけどまさか実態がここまでひどいとは知らなかった。もっと早く相談してくれればよかったのに。。。」と言われたそうです。つまり後輩→XXさん→〇〇部長に情報が伝えられる間に、話が丸められて正しく問題の深刻さが伝わっていなかったのです。その部長の人事采配により無事異動することができました。結果後輩は会社を辞めることなく、今の会社で給料を維持したまましっかり働き続けて成果を上げてくれています。
まとめ:適切な相談相手を選ぶことが鍵🔑
部署内で人間関係が合わないと感じたとき、まずは誰に相談するかが重要なポイントです。直属の上司に相談してしまうと、部署内で問題を抱え込む形になり、根本的な解決が難しくなることが多いです。一方で人事権のある上司に相談することで、客観的かつ効果的な解決策が得られる可能性が高まります。部署を超えた視点で問題を捉え、必要な場合には人員の配置換えや異動など、根本的な対策を講じることができるからです。
職場での人間関係の問題は誰にとってもストレスフルなものですが、適切な対応を取ることでより良い職場環境を実現することができます。問題を抱え込まず早めに人事権のある上司に相談することが、ストレスを軽減し、職場全体の生産性向上につながります。勇気を持って相談して、自分の稼ぐ力を守りましょう!