最近、施術の技術を高めたくて解剖生理学の本を読み直しているんですが、「えっ、そうだったんだ」と僕自身が驚かされたことがありました。
それは、女性の身体における「潤い(愛液)」と「興奮」の関係についてです。
これ、僕たち男性はもちろん、女性の皆さん自身も「濡れる=興奮している」とイコールで結びつけて考えてしまっていませんか?
実はこれ、科学的には必ずしもイコールではないんです。
今日は、そんな身体の不思議なメカニズムについて、僕が学んだことと、実際の施術で指先から伝わってくる感覚を交えてお話ししてみようと思います 💡
そもそも、なぜ「濡れる」のか?
少しだけ専門的な話をさせてください。
医学的には、膣からの分泌液は「血管からの濾出液(ろしゅつえき)」と呼ばれるものがメインだそうです。
簡単に言うと、こういう流れです。
1. 骨盤周りの血流が良くなる
2. 膣の壁にある血管が充血する
3. 血管内の圧力が高まり、血液中の水分(血漿)が血管の壁を通り抜けて、膣の表面にしみ出してくる
これが「潤い」の正体です。
つまり、基本的には「血行が良くなった結果として起こる生理現象」なんですね。
興奮してドキドキすることで血流が上がり、結果として濡れることももちろんありますが、実は「リラックスして副交感神経が優位になり、血流が良くなった時」にも、同じ現象が起こることがあります ✨
「心」と「身体」のタイミングは違っていい
僕がこの知識を知って、すごく納得したことがあります。
施術中にお客さまから、
「気持ちいいのに、なかなか濡れなくてごめんなさい」
と謝られたり、逆に
「まだそんなつもりじゃないのに、身体だけ反応しちゃって恥ずかしい」
と仰る場面に出会うことがあります。
でも、このメカニズムを知ると、どちらも身体として「正常な反応」だということが分かります。
心はすごくときめいているけれど、緊張や疲れで血管が収縮してしまい、水分が滲み出てこないこと。
逆に、心はまだ冷静だけれど、マッサージで血行が良くなったから、身体が自然と反応して潤ってくること。
どちらも、身体が一生懸命働いている証拠なんです。
だから、ご自身の身体の反応に対して「なんでだろう?」と不安に思ったり、焦ったりする必要は全くないんですよ 🫧
指先から伝わる「本当の準備」
実際に施術をしていて、僕の指に伝わってくる感覚も、この理論と重なる部分があります。
たとえまだ潤いが少なかったとしても、膣の中がふんわりと温かくなり、柔らかく指を包み込んでくるような変化を感じることがあります。
これは、見えないところでしっかりと血流が良くなり、身体が良い状態に向かっているサインです。
僕たちセラピストは、ただ濡れているかどうかを見ているわけではありません。
その奥にある、筋肉の緩み具合や、体温の変化、呼吸のリズムを感じ取っています。
「濡れないといけない」というプレッシャーは、かえって身体を緊張させてしまいます。
足りない分はローションで補えばいいだけのこと。
それよりも、「あ、今お腹の力が抜けたな」「奥の方が温かくなってきたな」という、ご自身の身体の小さな変化を楽しんでみてほしいんです。
身体を知ると、もっと深まる
「中イキ」や深い快感を得るために一番大切なのは、実は「濡れること」そのものよりも、骨盤周りの血流が良く、リラックスできている状態にあることだと僕は思っています。
「濡れてないからダメだ」ではなく、「今はまだエンジンを温めている途中なんだな」くらいにゆったり構えてみてください。
そうやって自分自身へのプレッシャーを外してあげることが、結果として、今まで感じたことのない深い感覚への近道になるかもしれません 🌿
僕の施術では、いきなり強い刺激を与えるのではなく、まずはこの「血流」を促して、身体が自然と花開くような土台作りを大切にしています。
もし、「自分の身体なのに反応がよく分からない」「もっとリラックスして自分を知りたい」と思ったら、一度ゆっくりお話ししながら、身体の声を聞く時間を一緒に作ってみませんか?
あなたのペースで、新しい感覚を見つけるお手伝いができれば嬉しいです ✨























































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































