朝の静けさの中、胸の奥に集めてきた素敵たちに、そっと鍵をかけてみた。
今まで生きてた中での喜びや迷い、誰かを想って眠れなかった夜も、全部ここにある。
人に触れる仕事を続けてきて、強さは見せ方で変わると知った。無理に笑わなくていい日も、頑張らなくていい時間も、価値は同じだ。
三十代に差しかかる頃の焦りであったり、五十代が見えてきた今の静かな覚悟も、どちらも今思うといいなと思う。
鍵をかけた胸は、叩けば音がする。耳を澄ませば、今の自分に必要な言葉が返ってくる。
寄り添うとは、答えを渡すことじゃない。一緒に貴女と整えることだと思う。
ゆっくり進もう。鍵はまだ開けない。でも、いつでも開けられる安心が、背中を少し温めてくれる。








































