夜空に願う声
空に羽が舞ったまま
交差した感情が
戻る場所を探して
静寂の森で揺れている
木漏れ日に溶ける光
音が流れを止め
余韻が漂ったまま
纏わりつく粒が
夜の海に沈んでいく
グラスに閉じ込められた時間
どこかで聞いた話の途中
呼吸だけが振動する空間
淡い残像が
息を整える
ループするメロディ
過去と
現在が
同じリズムを刻み
針はいつもの場所で止まる
夢中の輪郭は
同化した仮面の裏
雲の枕に沈んだ記憶が
奥の引き出しで
静かに輝いている
蜘蛛の糸のような境界が
夜の深さでほどけ
忘れていた呪文を
ふと口ずさみ
青の洞窟に落ちる
街灯が揺れ
曜日が薄れ
天翔けるメロディが
窓を伝う雨のように
空間へ滲む
何度もなぞった線が
虹をつくり
潜んでいた七色が
形を整え
霧の橋をかける
フェードアウトする音
椅子に寄りかかり
「またね」の温もりだけが
風に乗って
カーテンを揺らす





















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































