最近の世の中の傾向としてはyoutubeなどの動画やSNSなどの画像を観るのが主流なのか、小説を読むという人は少なくなったのかなと思います。
今は映像技術も音響技術もどんどん進化しているのでそうなるのも当然かもしれません。
一方小説は何か技術的に進化してるわけではないし、する必要もないですから。
しかし小説は情報力が少ないからこそ、自分の想像で補完し自分の世界に入り浸れるのが好きです。
私はピアノも弾いていますが、ピアノも音という情報しかないからこそ、自分の頭でいろいろ想像し補完し「音」を「音色」に変えていけるのが魅力です。
小さいころはよく夜寝るときに布団の中で空想の物語の世界を創造するのがすごく楽しみでした笑
この想像力もいつしかエロいことを妄想するために使われるようになったのはいつからだろう...泣
小説は「文字」という情報しかないので情報量が少ないと書きましたが、その文字の量が圧倒的に多いので逆に情報量は多いとも言えます。
人物の細かい心理描写は小説でしか成し得ない。
特にこの心理描写が活きる恋愛、家族、友情など人とのつながりがテーマとなる作品はやっぱり小説がよいですね。
今回読んだ「汝、星のごとく」も小説でしかできない表現がたくさん詰まっています。芸術性すら感じるほどに。
内容も女性用風俗を利用しようとしている方、したことがある方に響くような気がします。
自分に関係のない人間は全員自分の人生の映画のほんのダイジェストを観てる鑑賞者。
ポップコーンほおばりながら口出しせずに観てろ、って感じの話。笑
少なくともそんな気もちにさせてくれる!
私自身もこの本はおすすめされて読んだのですが、ほんとに読んでよかったと思える本です。
物語の内容が感動できるのはもちろん、文字一つで美しさやはかなさをこうも表現できるんだってストーリーとは別に感動できる作品でもあります。